2014-06-24

年賀の客

「きみは、生まれかわりということを信じるかね」


掲載:「ボッコちゃん」(新潮文庫)
初版:昭和46年5月25日

あらすじ:
実業家の老人の家へ、新年の挨拶に来た青年。
そこで老人から聞かされた過去の話とは…

***

星先生の話はだいたい考えなくても楽しめるんですが、この話はちょっと考えてしまった。


※ちょっとネタバレしすぎてます↓


なんで孫の異変から青年に融資をしようと思ったのだろう…
青年が来たから孫に変化が??
と考えてみたけど、そんなに複雑じゃなく、ただ単に、老人の罪滅ぼしのつもりだったんだ、という解釈に落ちつきました。過去の人物が生まれ変わってきたのかもしれない、という恐怖心からの。
なので読者に「この青年が生まれ変わりか?」と思わせるためで、青年は別に関係ないのでしょうね。



1 件のコメント:

  1. 青年は友人の息子ですよ
    筆者はちゃんと年齢をぼかしつつも指定しています

    友人は仕返しするために息子に復讐を託したのです

    青年ははじめて老人宅に訪れた日に孫娘に
    金のせびりかたを吹き込んだ

    それがバレてないかと、ちゃんと青年の動揺が描写されています

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