「きみは、生まれかわりということを信じるかね」
掲載:「ボッコちゃん」(新潮文庫)
初版:昭和46年5月25日
あらすじ:
実業家の老人の家へ、新年の挨拶に来た青年。
そこで老人から聞かされた過去の話とは…
***
星先生の話はだいたい考えなくても楽しめるんですが、この話はちょっと考えてしまった。
※ちょっとネタバレしすぎてます↓
なんで孫の異変から青年に融資をしようと思ったのだろう…
青年が来たから孫に変化が??
と考えてみたけど、そんなに複雑じゃなく、ただ単に、老人の罪滅ぼしのつもりだったんだ、という解釈に落ちつきました。過去の人物が生まれ変わってきたのかもしれない、という恐怖心からの。
なので読者に「この青年が生まれ変わりか?」と思わせるためで、青年は別に関係ないのでしょうね。
青年は友人の息子ですよ
返信削除筆者はちゃんと年齢をぼかしつつも指定しています
友人は仕返しするために息子に復讐を託したのです
青年ははじめて老人宅に訪れた日に孫娘に
金のせびりかたを吹き込んだ
それがバレてないかと、ちゃんと青年の動揺が描写されています